令和4年度 施設関係者評価
ファイル (2023-05-16 ・ 24KB) |
1、安全、健康に注意し集団生活を楽しく過ごす。
健康で十分な発育が出来るように運動や休息、栄養に注意して規則正しい生活を送る。
2、基本的な生活習慣を身に着ける。
食事、睡眠、排泄、着脱衣、清潔などの正しい習慣を繰り返し身に付けていく。
3、社会性を育てる。
人との関わりの中で、思いやりや愛情、信頼感を育成すると共に自立、自主及び協調
性を身に着け、道徳性の芽生えを培うことや、豊かな人間性を持った子どもを育てる。
4、自発性を尊重した保育を行う。
生活の中で言葉への興味や関心を育て、豊かな情操、思考・表現・集中力、また自己
成長発達力の基礎を培う。
2、本年度の重点事項
1,新型コロナウイルス感染症の対策とコロナ禍での子ども主体の教育・保育の提供
2,職員の資質向上とリーダー職の自覚と責任
3,地域における子育て支援の実践
取組内容 | 評価 (1) | 評価 (2) | 評価 (3) | 評価 (4) | 評価 (5) | 平均 | ||
1 | こども園の教育課程の編成・実施や目標に基づいての計画性や保育教育のあり方、幼児への対応等、保育内容を職員が共通理解しているか | 月1回、主任の先生を交えて教育・保育要領や、幼児期に育みたい10の姿を振り返り、計画、目標の再確認を行いながら共通理解を深めている。 保育計画は、保育経過記録等で知り得た、家庭での子どもの背景、地域実情などの情報を考慮し、健やかな成長のために一人一人の教育及び保育に即したものを作成している。教育的・保育的に子どもたちが主体性をもって、集団生活 の中で遊びを軸に様々な年齢の大人たちと関わっていけるような環境を整えている。 | 5 | 5 | 4 | 5 | 4 | 4.6 |
2 | 保育士としての資質や能力 保育士間の相互理解 | 保育活動の経験及び研修を通して知識並びに技術、人間性を高めており、職員は年2回の自己評価を実施し自らの保育等を見直し、また保育実践を通してその質を向上している。 そこで得た情報は職員会等で発表「見える化」し、互いの理解を深めている。 | 5 | 5 | 4 | 5 | 4 | 4.6 |
3 | 研修(資質向上 の取組) | 主任保育教諭や職務分野別のリーダーを中心として研修に参加、知り得た情報は他の保育士にも伝えている。 新型コロナウイルスの影響により、研修数自体が少なくなってきているが、オンラインネットワークを活用した研修に参加している。 | 5 | 5 | 4 | 5 | 5 | 4.8 |
4 | 保護者への対応 | 日頃から、言葉遣い、服装には気を配り保護者には懇切丁寧に対応するように心掛けている。 担任保育士、園長が「育児相談」、「進路相談」等を実施した。また本年度はオンラインネットワークにて外部講師による「親学講座」を実施しており総合的な保育者支援を行っている。 | 5 | 5 | 5 | 4 | 5 | 4.8 |
5 | 安全面に配慮した環境づくりと地域の自然や社会との関わりや取り組み | こども達の安全面への配慮並びに地域社会と安全安心な環境を作る上で、毎朝毎夕、職員が交通安全運動を行っている。 本年度はコロナ感染拡大の影響で中止されているが通年、地域行事などに積極的に参加している。 園の畑で、さつまいも掘など自然体験を行っている。また、園庭に季節ごとの草花を植えたり、カブトムシ・亀の飼育をするなど動植物と触れ合うことで子どもたちの心情を豊かに育んでいる。 | 5 | 5 | 5 | 5 | 4 | 4.8 |
6 | 防災・防犯訓練 | 毎月一回、多様な災害を想定した避難訓練を実施している。防災・危機管理意識を高めるために消防署にて消防士のお話を聞いている。 また、警察による指導の下、防犯訓練も行っている。 | 5 | 5 | 5 | 5 | 4 | 4.8 |
7 | 給食提供 | 管理栄養士指導の下、給食の提供を行っている。離乳食・完全食・3歳児未満児用・3歳児以上と年齢に応じた給食を提供している。 アレルギー児については園長含む全職員が情報を共有し誤食のないように努めている。 毎月、給食担当・授乳担当の職員の検便を実施している。給食日誌には衛生管理点検票を設けることで日々の衛生意識を高めている。 | 5 | 5 | 5 | 5 | 4 | 4.8 |
8 | 保健管理 | 園での身体測定のほか、嘱託医による2回/年の歯科検診、1歳児~5歳児は2回/年、0歳児は3回/年の内科健診を実施している。日常においては園児の健康観察を入念に行い、気になること等があれば必ず保護者に連絡をしている。 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 |
9 | 情報公開 | 毎月、クラスだより、園だよりを作成し積極的に保護者に配っている。 丑之助学園のホームページを毎月、更新することにより新しい情報等を保護者に開示している。 日々の情報については「うしメール」で配信している。 | 5 | 5 | 5 | 4 | 4 | 4.6 |
.コメント
評価⑴ |
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評価⑵ | 園長先生をはじめ、先生方が子どもたち一人一人としっかり向き合い様々な経験をさせていただいていると感じています。コロナ禍により、子ども同士だけでなく保護者同士の関わり方が大きく変わってきているので、これからも子ども達、保護者の方々ともしっかりとコミュニケーションを取りながら活動していってほしいです。 | |||||||
評価⑶ |
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評価⑷ |
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評価(5) | 認定こども園、丑之助学園の対外的な評価は年々高まっており、在籍する子どもたちの人数が多くなっています。それは、西口久子園長の明るく、情熱的なリーダーシップのもと、同僚性の高い教職員集団がつくられ、保育方針の『粘り強く、いっしょうけんめいがんばる子を育てる』取組みが具現化されてきた結果、「信頼され・期待される園」へと成長を遂げてきたからだと思います。 さて、子どもを取り巻く環境の変化として、子どもの世界から3つの間「仲間・空間・時間」が喪失し、子どもの遊びの姿が大きく変わってきました(外→内 集団→個 自然→機械)。また、子どもが他の人とかかわることが大幅に減ってきたため、「自尊感情や対人関係スキル」が低下してきました。結果、集団で生活することや、同年齢の子どもとかかわることの苦手な子どもが増えています。そして、子どもたちの心身に変調が見られるようになり、不登校やいじめ、学級崩壊等の問題として顕在化してきました(基本的に、幼児期には問題は顕在化しない)。そこで、幼少期から、様々な経験を通して、大人と子ども、子ども同士を、意図的・計画的に「つながり・かかわり合わせる」ことが、とても大切になっていると思います。その点、本園は、積極的に人や地域とかかわる活動を鼓笛隊やよさこい鳴子踊り等を通して実践され、地域に開かれた園として、発信し続けています。丑之助学園が大切にしていること、「かかわりの中で、人は癒され、かかわりの中で、人は育つ」ということを実践されていることは、素晴らしいことだと思います。 昨年度(11月22日)には、公開保育の研究会が関係者を集めて、本園にて開催されました。前に述べました遊びに焦点を当てた研究は、今の時代に合っており、子ども理解に基づいた子どもたちの活動や取組み(場の設定や、保育者のサポート等)は大きな成果を挙げており、高い評価を得ることができました。本園の取組みのように、いかに、子どもたちを遊び込ませるか、遊びの量と質が問われているのだと思います。続けての一人ひとりの子ども理解をベースとした研究をお願いします。 特に、幼児教育においては、五感を通した遊びの活動(絵・運動・自然・音楽など)から、非認知能力の礎を培うことは大きな意味があると思います。この能力を育てるためには、日々の生活の中で、子ども自身が「感じたり・気づいたりしたこと」が大切にされることが必要です。また、幼少期からポジティブな感情だけではなく、ネガティブな感情(不安・怒り・悲しみ・寂しさ等)も出すことのできる“ちゃんと泣ける子”に育てていただければと思います。そういう経験の積み重ねにより、「感情や行動をコントロールすることのできる粘り強く、頑張る子どもが育っていく」のではないでしょうか。 本会(高知県教育相談研究会)の月一回程度行っている研修会には、園長先生をはじめ、数名の保育士が必ず参加し、上記の子どもを取り巻く背景や、子どもの感情を育てるための理論やスキルを学んでいただいています。研修を通して、資質向上に努められている職員の皆さんの真摯な姿に、頭が下がります。 今の方向性や取組みに自信を持ち、これからも力強く取組を進めていってください。 | |||||||
園の 総評 |
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実施日 令和5年5月16日
評価者 地域民生委員 1名、保護者代表 2名、卒園児保護者 1名、小学校関係者 1名
※5名の評価を単純に平均しています。